代表取締役 高屋 博文
株式会社ウィンゲート

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ウレタン遮熱工法 誕生秘話

時代は「節電」から「省エネ」へ

省エネな地球のイラスト画像

「節電」と「省エネ」。特に近年は「節電」が強く求められています。
「節電」とは、家庭用電力で最も電力を必要とするエアコンなどの空調機器の設定温度を高めに設定したり、夜間タイマーをセットしたりなどして消費電力を抑えることです。

ですが、近年の報道でも話題になった熱中症の問題もあり「節電」にも限界があります。
これらの問題を根本的に解決するためには「節電」ではなく「省エネ」

つまり快適性を我慢して電力消費量を抑える「節電」ではなく、少ないエネルギーで快適な生活を送ることのできる住宅の建設が不可欠であると私たちは考えます。
その為に特に必要なのが夏の暑さ対策です。

「一般的に断熱材と呼ばれているもの」の実態

一般的に断熱材と呼ばれているもの」とは

従来、住宅の建設で夏の暑さ対策として使用されてきたのが、「一般的に断熱材と呼ばれているもの」です。

しかし、この「一般的に断熱材と呼ばれているもの」を家全体に施工することにより、その部分が夏の日中の暑さを蓄熱してしまい、気温が下がった夜間には、そこから室内へ「熱放射」をしてしまいます。そのため、夜間は屋外より室内温度が高くなるという問題が起こります。

これが、夜間熱中症の原因のひとつです。
つまり、「一般的に断熱材と呼ばれているもの」は、「熱を断つ材料(=断熱材)」ではなく「保温材」「蓄熱材」ということになります。
このように、「一般的に断熱材と呼ばれているもの」では、冬の寒さ対策には比較的効果があるものの、夏の暑さ対策はできないということです。

「ウレタン遮熱工法」の誕生

ウレタン遮熱工法の画像

そこで、夏の暑さ対策で私たちが着目したのが「サンシェード」です。
夏場、駐車する際にフロントガラスに取り付ける蛇腹になったアルミシートです。
このサンシェードを取り付ける場合と取り付けない場合でどれくらい違いがあるかは、日中、駐車した車の車内温度が劇的に違うことでご経験された方も多いと思います。
その原理を、住宅の建設において夏の暑さ対策に応用したのが「ウレタン遮熱工法」です。

サンシェードや一般的なアルミシートでは、アルミ蒸着したものが多く用いられています。アルミ蒸着とは、シートなどにアルミを塗装したものですが、アルミ蒸着シートでは、夏の暑さの原因である熱線(赤外線)の反射率が30〜50%程度となり、夏の暑さ対策としては不十分だと考えます。
そこで「ウレタン遮熱工法」は、宇宙開発技術を応用した「アルミ熱線反射材」を独自に開発し、夏の暑さの原因である熱線(赤外線)を97%以上反射することで、屋内環境(建物内)に影響を及ぼしにくくすることが可能となりました。

さらに、反射するのは熱線(赤外線)だけではなく、物の劣化の原因である紫外線なども同様に反射するので、物の劣化も防ぐことができます。
また、夏の暑さ対策だけではなく冬の寒さ対策のため、建物内部には断熱性能が高いウレタンを現場発泡し、断熱性能を高めると共に気密性も高め、「高気密」「高断熱」を実現しました。

快適な住環境の為に必要な「結露対策」

快適な家のイラスト

快適な住環境のために必要な要素として、もうひとつ解決しなければいけない問題が「結露対策」です。
今までの「一般的に断熱材と呼ばれているもの」では「結露しにくい」ものはあるものの、結露の可能性を否定しきれないものばかりでした。しかし、「ウレタン遮熱工法」は結露対策も万全で、結露の可能性も完全に否定することができます。

「ウレタン遮熱工法」は各場面で評価されています

「ウレタン遮熱工法」は、平成20年に「特許」を取得し、さらに立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の近本智行教授(工学博士)と共同研究も進め、建築学会で発表した論文により、その効果は高く評価されました。

夏の暑さ対策、冬の寒さ対策、結露対策の問題を解決しつつ、少ないエネルギーで快適な住環境をつくることがで きる「ウレタン遮熱工法」は各方面で評価され、平成20年には、京都議定書などで環境問題に関心の高い京都府 より、環境に配慮した断熱工法を開発・普及促進に努めた団体として「環境トップランナー」表彰頂いております。

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